虹の橋を渡った猫

おばさんの実家で暮らしていたニャンが虹の橋を渡りました。
享年21歳。
人間の歳でいうと100歳くらいの大往生でした。
3年くらい前に歯周病になってからは体重が半分近く落ち、認知症も患った。
それからは、この夏が越せるか、この冬が越せるか…そう思いながら家族皆覚悟をしていた。
だんだん毛色が薄くなって寝て過ごす事が多くなった。
それでも自分の力で水を飲みご飯を食べ、トイレもしていた。
決して人間の食べ物を狙ったり口にする事は一切なかった。
歯周病になるまで病気もしなかったし、粗相もした事がなかった。
実家にはキャットタワーも無いし、爪とぎも無ければおもちゃも無い…
美味しいご飯をもらっていたわけでも無い。
猫が住むのに理想の環境とは決して言えないけれど、広々とした静かな家でのんびりできたのが良かったのだろうか。

青い目が特徴のパステル三毛。若かりし頃。
性格も穏やかで、しつこくしても猫パンチを食らわせたり威嚇する事もなかった。
危機管理能力が高く、地震を察知すると決まって足早に自分で決めた隠れ場所に向かっていた。
よく押入れに閉じ込められてしまい鈴を付けていたのだが、長い間首輪が擦れ、首の毛がなくなった。
21年前、兄妹たちと一緒に捨てられているのをおばさんが保護した。
先住猫がいたため兄妹の保護は諦めた。
兄妹を見捨てた事に亡き祖父に叱られた。
生後2週間くらいだっただろうか。
まだ目もはっきり見えていなかった。
連れて帰ると先住猫が面倒を見てくれた。
でも先住猫の乳が出ることはなかった。
祖母に協力してもらい、シリンジで牛乳を与えた。
一時期体調を崩し命が危ぶまれたが、先住猫が看てくれたおかげで元気を取り戻した。
それからすくすくと育ち、女の子に見えないくらいガタイがよくなった。
人間が好きな、優しい猫に育った。
おばさんの後を追って浴槽に落ちた事があった。(一緒にお風呂に入りたかったのかな)
カメムシを噛んでパニックになった事もあった。
おばさんが実家を出た後は、母親の腰巾着となった。
文句を言いながらも毎日世話をしてくれた母に感謝。
虹の橋の向こうでもどうか幸せに暮らして欲しい。
長い間お疲れ様。
ありがとう。ちーちー。

おばさんと猫、

ときどきラグビー。 おばさんと保護猫サンゴくんののんびり生活。

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